J.B.カリー『ヨハネの黙示録』

http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA83849903

7つの教会が時代区分を表しているという解釈に感心したことはない。読み終わってみて、ほとんど何も説明された気がしない。もちろん、著者もおおまかな理解を与えることを目的として、細かな論証を避けているということはあろうが、フラストレーションのたまる内容だった。ただ、これが自分の属しているところのスタンダードだと理解しておくことに意義がある。

岡山英雄『ヨハネの黙示録注解 恵みがすべてに』

ヨハネの黙示録注解~恵みがすべてに~

ヨハネの黙示録注解~恵みがすべてに~

素晴らしい注解だった。しかし、まだまだ勉強しないと最終的な評価は下せない。

フロイト『夢解釈〈初版〉』

夢解釈 〈初版〉上 (中公クラシックス)

夢解釈 〈初版〉上 (中公クラシックス)

読んでいる。夢の象徴的な解釈をフロイトがどのように位置づけたかということについて訳者の序文でやや詳しく触れられている。フロイトの夢解釈の方法はもともと自由連想によるものであって、精密さに欠ける象徴的な解釈の比重が大きくなっていったのは弟子のシュテーケルからの「有害な」影響によるものと論じられている。
この辺りのフロイトの方法論における齟齬はこの間読んだ河野一紀の『ことばと知に基づいた臨床実践』の中の第1部の4「ことばの多義性と翻訳としての解釈」で論じられていることの背景として見ることができる。

F.F.ブルース『ニューセンチュリー聖書注解 コリントの信徒への手紙一、二』

コリントの信徒への手紙一、二 (ニューセンチュリー聖書注解)

コリントの信徒への手紙一、二 (ニューセンチュリー聖書注解)

第一コリントの結婚の箇所、女のかぶりものの箇所はあまり納得できなかった。これが穏健な英国風ということなのかなあと思ったが、細かい議論に入りすぎている部分も多い気がしたし、そのせいで読みにくさも感じた。
新約の中の「手紙」系の難しさというのを改めて感じることができたように思った。つまりいかに解釈者の思想・関心に解釈の内容が左右されるかということである。そもそも意味のとりずらい部分が多いだけに、いかようにも読み込めてしまう。

世界の歴史

学習漫画 世界の歴史 1 エジプトとメソポタミアの繁栄 古代オリエント

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阪本浩監修『知識ゼロからのローマ帝国入門』

知識ゼロからのローマ帝国入門

知識ゼロからのローマ帝国入門

なんだかスルスル読めて一気に教養が身に付いたような気にさせてくれる一冊。世界史は高校1年のときしかやってないのでまるで知識なかった部分でした。

朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

青春でした。